いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

翡翠色

カワセミの色は朝夕と昼では違います。
朝夕はエメラルドグリーンで、日が射すとコバルトブルーです。
カワセミ色というのがありますが、それはヒスイの色に近いグリーンです。
ちなみにヒスイはカワセミ翡翠)の色だから翡翠(ヒスイ)と名付けられたんだとか。
昔のひとは、カワセミの朝の、あるいは夕べの色をカワセミ色と呼んだんですね。

実はカワセミ自体にはカワセミ色の色素はないんです。
そういうのを構造色といって、玉虫だとか、モルフォチョウだとか、コンパクトディスクなどのように、それ自体の色はなくて、外の光を映して、その構造から干渉作用を受けない波長の色だけをわたしたちは見ているんです。
朝は屈折率の大きい波長の長い光が届くのでグリーンに傾き、直射日光では波長の短いブルーが強くなるというわけです。

カワセミ色のカワセミを見ようと思ったら、早起きしなければなりません。

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