この冬はなかなかアオジに出会う機会がなく、今まで写せなかった。
やっとノビタキポイントで撮れたものの、まさに証拠写真でしかない。
それでいいのだ。(バカボンのパパ)
今回のショットは話の枕にすぎない。
もう何年か前に、誰かのブログから芋づる式に、一青窈という歌手の名前のいわれを知った。
この歌手は台湾籍の歌手で、そちらの名前だと思っていた。
ところが、一青は母方の姓で、出身の能登半島の鳥屋村にある地名だという。
一青の他に黒氏という地名もあって、ホオジロ類の総称のシトトからきているらしい。
アオジはアオシトト→アオヒトト→青一→一青(ヒトト)、クロジはクロシトドで黒氏ということだ。
確かに旅鳥のルートだけに、鳥に因んだ地名や、それをそのまま名乗った姓があるのだろう。
谷川健一の「続日本の地名ー動物地名を訪ねて」(岩波新書 1998)にそう説かれている。
身近なところでも、鶴見や鳥越、大野に鳥屋、宇目に鷹鳥屋などという地名があるが、鳥と関係があのだろうか。
因みに窈という字は細くしなやかという意味になっているが、人名には使えない。