勇敢なウリ坊

山道を走っていて迷子のウリ坊に出合った。
わたしが車外に出ると、山の中に逃げ込んだのが、踵を返して、わたしに向かって突進してきた。
猪突猛進は本性なのか。
ウリ坊は走り去ったが、親が何処かにいるとまずいので早々に車に戻った。
遠目には可愛いが、こんな小さなやつでも、目前まで来るとビビる。
顔が老け顔だし。
ひょっとしたらわたしを親と間違えたのかも。
そうだったら可哀想なことをした。
ぼたん鍋になるまで育ててやったのに。