いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

黒頭巾ちゃん気をつけて

カモメやかもめやカゴメやゴメやウミネコの歌が好きだが、カモメそのものは険しい目つきや、波止場や浜辺でたむろする猥雑感や、海のギャング的振る舞いで、あまり好きではなかった。
人の営みや人情の機微を託せるほどのものではないと思っていた。
でも、バーダーとしてカモメの本当の有り様に触れるにつけ、次第にカモメへの愛着は増してきた。
カモメをひとことカモメと片付けてはいけない。
冬のカモメと夏のカモメと、そこにいるカモメとあっちにいるカモメとは、それぞれ別のカモメなのだ。
その姿も形も営みも成長や季節ごとの変化により様々なのだ。
カモメにはカモメそれぞれの人生があるということ。
人それぞれの人生を歌で託せるに足る生の営みがあるということ。
かもめ かもめ 笑っておくれ

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