いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

ヤイロチョウのハビタット

「あんたもヤイロチョウを撮らんかえ」と連絡をもらって、日の出前に集合場所に着くと、もうすでに遠来のバーダーさんが待っていた。
ガイド役のHさんの後に続いて、標高を上げて行く。
途中で車を停めて、「ほら、あのフィーフィー、フィーフィーちゅう鳴き声を耳に入れといて」と促される。
10分ほど上って、展望所のある路肩に車を止めると、続々と車がやってきて、10台あまりになる。
そこから、尾根道を辿り、それぞれが目当ての場所に散らばる。
ヤイロチョウは尾根の両側の沢で、番う相手と鳴き交わしながら、縄張りの境界を巡回するらしい。
間もなく、麓の方で小さく聞こえていた鳴き声が、次第に近づいて来る。
やがて、切り通しの上の櫟の梢付近で鳴き始めるが、姿は捉えられない。
目を凝らして、動く影を見ると、ホトトギスだった。
鳴き声が遠ざかり、上側で待っていたバーダーさんが撮ったと連絡が入る。
そちらに移ってはみたものの、見上げるアングルでは腹面ばかりのようだったので、下のもっと見通しのいい坂の上り詰めを選ぶ。
1時間ほどして、再び鳴き声が上がって来て、動く影が現れたと思うと、ほぼ水平4、50メートル先に止まった。
櫟の葉陰から、首をもたげて囀るときだけ頭がのぞく。
カメラをずらしても葉の被りはなくならない。
それでもヤイロチョウの彩りの鮮やかさは見て取れた。
チャンスは一日その1回きりだった。
そういうと、後でやってきたリュウキュウサンショウクイに悪い。
こんなヤイロチョウハビタットを見出す探鳥の技は、まさに「神の手」というか、「鳥の目」というか、人間技とは思えない。

イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4


イメージ 5


イメージ 6