いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

カルガモ軽ろんずるなかれ

バーダーは悲しんだ。
 彼は彼の棲家であるハイドから外に出てみようとしたのであるが、頭が出口につかえて外に出ることが できなかったのである。今はもはや、彼にとっては永遠の棲家であるハイドは、出入口のところがそんなに 狭かった。そして、ほの暗かった。強いて出て行こうとこころみると、彼の頭は出入口を塞ぐコロップの栓と なるにすぎなくて、それはまる五年の間に彼の道楽が肥大した証拠にこそはなったが、彼を狼狽させ且つ 悲しませるには十分であったのだ。
「何たる失策であることか!」

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        パスティーシュ山椒魚