いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

見島便乗探鳥記(続き)

見島は南北に4.6km、東西に2.5kmの小さな島ではあるが、萩沖の平坦な島々と比べると結構起伏がある。
島の最高地点で、航空自衛隊のレーダーがあるイクラゲ山は181mある。
本村と宇津の間に通じる道は海側を通る幾分平坦な道と本峠越えの道が主要幹線だが、どの道沿いも鳥見のポイントだからゆっくり鳥見がてら歩けばいいものの、いざ何かが降りたというような情報が入ったときには簡単に移動できない。
下の道でも最高点は60mあって、ただ歩くだけでも所要時間は小1時間かかるだろう。大回りした峠越えはもっと高く長いので倍はかかりそうだ。

オオハムを写して、近くの砂見田海岸にヤツガシラ目当てに行ってみたが気配はない。
後の林にくるセンダイムシクイを待っているバーダーさんがいたがそれも姿はないという。
上の宇津観音寺周辺ものぞいてみたが収穫はなし。

昼の弁当を取りに宿に戻ると、これから引き上げるベテランバーダーさんがいるから、話を聞いてみたらと言う。
神戸からの、もう何十回も見島に通っているというその方の話では、やはりもうほとんど抜けているという。
昨日、本村のグラウンド裏でアカガシラサギがいたという。八町八反にもシギは少なくてタカブシギとムナグロくらいだとのことだった。
ただ本峠ではセンダイムシクイコサメビタキキビタキは数百羽が入っているとのことだった。

午後は八町八反に向かう道すがら樹林を飛び交う鳥影は見えるがなかなか姿を晒してもらえない。

八町八反の水田にシギがいた。アオアシシギとコアオアシシギらしい。
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アオアシシギは初見だ。
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畑にはキセキレイが群れていたが、ほかの種はわからなかった。
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ムナグロは1羽だけだった。
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八町八反は島で唯一の平地の水田だ。
ほかはほとんど棚田のようだ。
田んぼのあぜ道で何本かのレンズが並んでいる。
中の一人がしきりに手招きしている。
いくと昨日見つかったアカガシラサギがこちらに来ているのだという。
大阪の常連さんで、めずらしいサギやから見たゆうだけで自慢できるでなどという。
後からぞくぞくと島中のバーダーさんが集まって来た。

100m先の田んぼの隅っこにそれはいた。
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だんだん入り込んだ方に隠れようとする。
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コサギが来ても
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アマサギが来てもこっちに来てはくれなかった。
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