いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

遠征レポート 大授搦

有明海の最奥部大授搦(だいじゅがらみ)に行ってみないかといわれて4日、朝4時に発って2時間かけて待ち合わせ場所に赴いた。

Hさんの案内で長い防波堤を越えると見晴るかす広大な干潟が続いている。
100メートル先の水際に、おびただしい水鳥の群れが数キロにおよぶ帯状のシルエットを作っていた。
堤防の下にシチメンソウの自生した植生帯と観察デッキが伸びている。
あっというまにバードウォッチャーの砲列ができた。

この群れが数キロにわたって続く。とてもカメラには収まりきれない。
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潮が満ちてくるたびに、一飛びしては手前に場所を移動して来る。
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何千羽の群れは羽音もすごい。
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真上を飛ぶと一瞬空が陰る。
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この日はチュウシャクシギオオソリハシシギダイゼンハマシギがこの群れを占めていた。
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この日はこの辺までしか近づいてくれなかった。
この中にはもっといろいろなシギ類が混じっているらしいが、とても見定められる距離ではなかった。

大授搦という地名が気になって調べてみた。
搦というのは干拓地造成法で、松の丸太材などを浅瀬に打ち込んで土を搦めて土地を伸ばしていく工法のことらしい。
大搦、授産社搦という長大な堤防が、今の堤防の1キロくらい手前に、明治初年の頃苦難の末できたという。それに因んだ地名で、あちこちに搦とついたところがある。