いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

面と向かって

名人はじめ鳥見基地の方々にうかがった話の受け売りだが、ちょっとうろおぼえなので間違っていたらごめんなさい。

ヤマセミを含め野鳥は寛ぐ前に5秒間の警戒タイムがあるという。
辺りに人気はないか、あやしい動きやいつもと違う気配はないかを5秒間で判断する。
大丈夫とわかると後は寛いで少々のことでは動じない。

だからヤマセミを撮る場合、ヤマセミが飛来してすぐにカメラに飛びついたりレリーズに手をかけたりするのは気付かれるもと。あわてるほどチャンスを逃す。

ヤマセミがきたら落ち着いて、声に出さずゆっくり1-2-3-4-5と数を数える。そしておもむろにカメラ操作を始める。

前面がカムフラージュされていても横に急に動くのは禁物だ。ヤマセミは両目でほぼ全周の視界をカバーできるし、視力も優れている。
ただ前後の動きはゆっくりであればそれほど気付かれることはない。両眼視できる範囲は狭いから立体感や遠近感には不得手なところがある。だからカメラの真後ろで待てばいい。

小さな話し声やシャッター音もよっぽど静かな環境でなければヤマセミは聞き流してくれる。

ヤマセミの体はダイブするのに都合いいように進化している。水を切って潜れるように前後で見るとくちばしから頭まで鉈の刃のように鋭角になっている。槍の刃先のようになって水中の獲物を捕えるのだ。

そうやって見ると前後像もかっこいい。

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