いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

だからヒヨドリ

鳥見基地で名人にうかがって感服したお話
―ミサゴはこの近辺に止まり場所を5カ所ほど持っていて、それぞれ休憩する場所全部、漁をする場所2カ所、食事をする場所が2カ所ある。
食事をする場所はほかの鳥に襲われたり、カラスに獲物を奪われたりしないよう、裏をかいてランダムに場所を変える。
人間との間合いもちゃんと計っていて、こちらがこの基地にいることはすっかりお見通しだが、黙殺しているだけだ。
最近食事場所の二股の枯れ木がコゲラの穴堀のおかげで飛立つときに折れてかえってまたがって食事できるように整えられた。
ミサゴも生きるために優れた知恵を働かせている。
そんな鳥に至近距離に近づこうと思えば、ミサゴの習性、習慣を知るだけでなく、ミサゴを上回る知恵をめぐらせなければならない。
ぜったいに見抜かれない策を練り、往々にして危険を承知の行動も必要となる。
人が自然を克服するとはそういうことだ。
先日40メートルの崖下に愛機を落とした時だけは肝を冷やした。家に戻り縄梯子をとってきて、ひっかかっていた愛機を回収でき無傷だった時にはほっとした。―
その他短い時間にアカショウビンサンコウチョウオオルリ、などなど初めて聞く興味深いお話を淡々と語られた。
渡りの途中に立ち寄るたった一羽のノゴマに今年も再会したことをうれし気に話されていた。
それらはこどものころからの好奇心や探究心の延長で、やがて精密で卓越した観察力と洞察力によって磨かれた造詣にほかならない。

わたしがミサゴを撮るのは100年早い。

なので今日はわたしの短いデジスコトレの被写体を根気よくつとめてくれているヒヨドリさんを披露します。

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