いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

子曰く、紅葉後の祭り亦楽しからずや

閑谷学校岡山藩池田光政によって開設された庶民学校だ。

その建築群は300年以上経った今も燦然と輝いている。

決して権力を誇示したり、いたずらに豪華な建物ではない。

むしろ潔いほどの質朴さの中に上質への矜持が漂う。

権力者に阿る卑しさのない、学ぶものへの慈愛の念を込めた建物と言い換えてもいい。

講堂でちょうど大学生の実習か論語の模擬講読が行われていた。

開設者の未来を見通す志の高さがひしひしと窺われるシーンだった。