博士号の例えのように、キレンジャクも足の裏についた飯粒みたいなものかもしれない。
とったからと言って食えるわけではない、かと言ってとらないと落ち着かない。
で、こっそり出かけてみると、先着の仲間があらぬ方向にカメラを向けていて、近づくのを制した。
しばらくするとキレンジャクだという。
それでわたしも回り込んで、草の実を食べているすぐ近くの1羽を際限なく撮ることになった。
ときどき水を飲みに移動するが逃げもしない。
手水鉢に水を足してやろうとすると、そばの梅の木に止まって待っている。
カメラに戻るともう水を飲み終えている。
撮らしてもらえるのはいいが、もう少し絵になるところに止まってくれればいいのに、食えないやつだ。