バーダーは青い鳥を好む。
青は稀有な色だから。
生き物が持っている色素に青はない。
人工的にも青い色素は作るのが難しい。
ルリビタキやカワセミやオオルリだっているじゃないかと思われるだろうが、どれも構造色なのだ。
青は神秘の色なのだ。
ルリビタキは英語名はRed-flanked Bluetailとなっているが、こっちの方がより本質的な命名だな。
オスルリの構造色だってこうなるまでに2、3年はかかる。
幼鳥期の幾多の苦難を乗り越えた色だ。
ところで、「八月の銀の雪」が直木賞を獲るという予言は外れた。
科学の知見を披歴し過ぎたところが、オリジナリティに瑕疵があると取られたのかも。
わたしの受け売りとは似て非なるものなんだが。