2020-05-14 麦熟るゝ頃 鳥頭苦肉 こどもの頃、電車の車窓から眺めた、一面の麦畑がなぜか目に焼き付いている。 麦畑も少なくなった。 麦飯も縁がなくなって久しい。 貧しさが懐かしいわけではないが、そこで培われたものは忘れない。 自然への憧憬、沈潜、慈しみ・・・ そんな記憶のかけらを探すことが、いまは生き甲斐になっている。