飛ばぬなら飛ぶまで待とうヤツガシラ 3

ヤツガシラは多くのバーダーの憧れだろう。

しかし、バーダーは内密主義で居場所を秘匿する。

地元に入ればそんなことはないが、あいにくルートは西側の海岸線で、逗留中に情報が来ることはない。

ならば先手を打つ他はない。

幸い時間だけはたっぷりできた。

通過の便りがちらほら聞こえ始めた時期を見越して、一か八か出かけた。

すでに勝手知ったる他人の庭先。

だがそこにいた年配のバーダーさんに、教えをこうと、ほらそこに。