いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ハチジョウツグミと2分咲きの桜

野母崎のあちこちにハチジョウツグミがいた。 漁港のそばの公園には6、7羽の群れもいた。 ツグミに混じっていたりもする。 渡りの途中なのか、あるいは越冬したものか。 もう少し桜が開いてくれてたら絵になったのに。

ホオジロハクセキレイの居場所

野母崎に出かけて出会った地元の鳥見仲間が、ホオジロハクセキレイが漁港にたくさんいるよと教えてくれた。 セキレイはハクセキレイとキセキレイ、セグロセキレイしか見たことはないので、どこがどうなのかさっぱりわからない。 よく見るとセキレイというの…

ニュウナイスズメの旬

桜があっという間に満開になった。 ヒヨドリやメジロが入っていたけど、花に隠れて捉えるのが難しい。 ニュウナイスズメの群れを見つけて小躍りしたけれど、すぐに飛ぶし、花の少ない天辺の小枝では絵にならない。 ヒヨドリを見習って欲しいものだ。

鷹渡る伊予の灯台目指しつつ

関崎海星館に行くと鷹の渡りを鳥友さんが撮っていた。 ハイタカとノスリがピークらしかったが、ノスリしか見れなかった。 どのみち鷹のショットは得意ではない。 でもここは海や船をバックに何とか絵になりそうだ。 ノスリなのかトビなのかも判然としないが…

アボセットの空中ショー

野母崎に行く途中大授搦を覗いた。 まだアボセットがいるかどうかを確かめるだけのつもりが、いればまたパフォーマンスを撮り直したくなる。 15羽いたのが11羽にはなっていたが、遠目にもその群れはすぐにわかる。 かなり遠くても羽を広げるとその白さか…

アボセットのシーショアショー

アボセットは天使である説を唱えたい。 断固としてアボセットは天使である。 わたしにネタを提供してくれた天使である。 この半年、秋から随分お世話になった。 天使とはそういうものじゃないって? いいや、そういうものなの。

ナベヅルの北帰行 2

樺島の灯台公園を降りて東側の漁港の側を通っていると、少年がスマホを空に向かってかざしていた。 そちらを見るとさっきより低い海上で、ナベヅルの群れが次々に旋回をしていた。 こちらでも貸し切りで、わたしはまたしばらくナベヅルの北帰行を堪能した。

ナベヅルの北帰行 1

樺島灯台公園で鳥見の後、昼前ぶらぶらしていると、キョォーキョオーというツルの声が聞こえてきた。 頭上を見上げるとナベヅルの数十羽の隊列が次々に通過していく。 生憎の空抜けだが、ここで見られるとは何たるボタモチ。 ピンは合いにくいがシャッターを…

地上のヤツガシラ

毎年何十羽かのヤツガシラがこの半島の先端に降りるという。 わたしは4〜5回行って2回巡り合った。 警戒心が強いのと弱いのがいて、地上で餌を食べていれば人のことなど目もくれず餌探しに余念がない。 餌を放り上げて喉の奥に持っていくのだが、この瞬間…

樹上のヤツガシラ

ヤツガシラが立ち寄るシーズンになった。 地元で会えるかどうかは運次第だが、わたしはまだ会ったことがない。 だがはるばる九州の西の果てまで出かければ、今の所2回に1回くらいの確率で出会っている。 今回もちょっと早いかと思ったけれど、ひょっとした…

春眠更新を覚えず何処にも啼鳥を聴かず

ときにはネタのない子のように海を見つめていたい。 ということで、ただいま東シナ海をながめています。 一応何か写っています

春の日の紅の色こそ懐かしき

バンは初心だ。 鳥見は睡蓮池のバンから始まった。 額板の朱が強烈だった。 黒い鳥のド派手さに参った。 フラメンコダンサーの唇のようだった。

鴛鴦の色流しけり溪の水

別にオシドリに未練があって出かけたわけではない。 この渓流になら何が居たって構わない、ただ水の透明度に中毒になっている。 そうしたらまだオシドリが居残っていた。 まだこの前にショットだっていっぱい残っているが、やはりこの美しさは格別だった。

何れ皆多分頭黒か百合鴎

「かもめ食堂」という映画が好きだ。 かもめはストイックで潔い生き方のシンボルだと思う。 演歌で歌われる哀しいかもめとは似ても似つかぬハードボイルドなかもめだ。 背筋がピンと伸びたかもめだ。 どんなかもめや。 近くのユリカモメの集合場所を見に行く…

ジョウビタキそろそろ写してくれんかと

ジョウビタキ今季はまだあげてなかったっけ。 いつでも撮れると思っているとだんだん影が薄くなっていく。 でも別れ際になるとなんで撮らなかったんだろうと悔やむ。 梅も盛りを過ぎちまった。

トラツグミモデルになる気はさらさらない

新しいネタは難しい。 公園にキクイタダキが来てるよとまた公園ウォッチャーの鳥友さんから連絡をもらって出かけたけど、声も姿もわたしでは難しい。 それで10日前に撮ったトラちゃんにまたレンズを向ける。 結局二番煎じではあるが、何、構いはしない。 ま…

ぼちぼちか寝床で思うミソサザイ

例年のように季節を示す鳥が現れない。 ミソサザイを探しに行ってみたが声がしない。 山は今年の冬は寒かったようだ。 繁殖のペースが遅れているのか。 今頃はオスが巣作りに励んでいるはずなんだが。 でも一応囀ってるものもいた。

空と海頭黒鴎を点々と

実はズグロカモメは遠景にいると肉眼では頭黒かどうかよくわからない。 わたしが老眼だからかもしれないが、ともかく闇雲にシャッターを押すしかない。 何千ショットも写すから、ここに挙げるのはほんの一部だ。 どう取捨選択するかが問題だが、ストレージの…

エレジーからロックとなりて春鴎

冬羽から夏羽への変化というものは、おそらく人間の目で見るのとは違った意味がありそうな気がする。 頭が黒くなる渡り鳥は多いけど、子育て中の状態だから求愛というものでもないようだ。 カムフラージュだったかしらん。 人間が知る必要もないけど、これで…

歌になきズグロカモメの黒頭巾

わたしはカモメの歌が好きだ。 カモメの歌にはドラマがある。 わたしには縁遠いものではあるが。 かすかな擬似体験と言おうか。 でもズグロカモメを見ていると、そんなことより見ているだけで楽しい。 ズグロカモメの歌なら、下手な感情移入をせずに楽しく歌…

旅支度装う如し田鳧かな

タイトルを俳句めいたものにしているが、別に他意はない。 年をとると恥も外聞もなくなるもので、下手も未熟さも発展途上と居直っている。 色々寝際に捏ね回すことがいい入眠効果にはなるものの、翌日思い出そうとしてもほとんど覚えていないのだが、せっか…

砂州浸し鳥を発たせる春の潮

何年か前からここを越冬地に選んだミヤコドリ、多い時は7羽がきたらしいが、今年は3羽だ。 来ない年もあったから、3羽でも随分楽しませてもらった。 満潮の時、潮に追い詰められて別の砂洲や突堤の方へ移動するのだが、その飛び出しを狙って度々出かける…

梅の香とブラスバンドに鳥現る

トラツグミにはあまりいいコラボ相手がいない。 大体出てくるときは公園とかグラウンドの草むらが多い。 近所の公園に出たトラツグミも花壇の方へ行ってくれないかと頼んだがダメだった。 高校生がブラスの練習をしていたが、音はなぜか入らないし、当たり前…

トラツグミとシロハラの仲

トラツグミはここ数日の新参者だ。 公園の主の鳥友さんにやっときましたよと電話をもらって、土日と出かけたが、公園はどこも早春を楽しむ入園者で溢れて、とてもトラちゃんの出る幕はなかった。 それで月曜に満を持して出かけると、高校のブラスバンドの練…

浅き瀬の千鳥の嘴の洗われて

イカルチドリとコチドリはよく似ている。 成鳥はほぼ見分けはつくけど、幼鳥は自信がない。 ただコチドリは夏鳥だから、今ならイカルしかいないだろうと思うけど越冬するものもいないことはないし。 下の4枚はコチドリの幼鳥のような気もする。 嘴や脚が短い…

一刹那嘴に魚ある春の磯

この湾の奥にわずかに残された小さな磯、ここが一番一年中季節感に溢れている。 それはわたしが鳥屋だからだけど。 留鳥のクロサギの振る舞いは同じだけれど、でも季節季節で微妙に違う。 季節というものは五感をフルに働かせれば、十分メリハリのあるもので…

ウミアイサの漁

ウミアイサは今冬は少なかったが、よく見ると近場にいなくもなかった。 姿もパフォーマンスも結構ユーモラスで、わたしは好きなモチーフだ。 ウミアイサは水際より少し深いところで潜って獲るので、クロサギの獲物とちょっと違った。 ベラより高級そうなカサ…

鴛鴦の光芒に入り出にけり

やはり冬に一度は清流でオシドリを写したい。 オシドリはやはり清流で一番映えると思うから。 オシドリが一番美しくなる春先に、やっといつもの渓流で出会えた。 光の入り具合がちょっと良くなかったが、レタッチでなんとかなるもんだ。

二割頭黒

冬鳥のズグロカモメが少し頭が黒くなってきた。 目玉がクリクリして可愛くなるのだが、まだ2割方くらいしか黒くなったのはいない。 まだらのも少しいる。 みんな黒くなってくる頃にはもう北へ向かっているのだろうか。 夏羽で頭が黒くなる鳥は多いがなぜだ…

深山なる暗きところの銀杏羽

銀杏羽はオシドリのオスの第3風切りで、ちょうど銀杏の黄葉のような形をした大きな羽。 婚活時にそれを帆のように立ててメスにアピールする一番のアイテムらしい。 俳句の季語にもなってるが、作例は見当たらなかった。 こういうシンプルな競争社会はいいな…