いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

幸せはブルービーには頼らない

南阿蘇に行って、ブルービーを撮って来た。 熊本地震の爪痕も、まだあちこちに残っている。 向かいのゴルフ場は閉鎖されたままだった。 無人の家もあちこちに残っている。 通行止の道もある。 幸せを求めるのは当然だけど、ブルービーに会えてもいっときの気…

カワセミが輝く季節

カワセミはいつだって美しい鳥の代表だが、でも若のうちは黒っぽくてむしろ地味な鳥だ。 青い宝石とか清流の女王という呼称にふさわしくなるのは、産毛が生えかわる一夏を過ごした今頃からだ。 まだ縄張りもはっきりしないから、ここには3羽が入れ替わり立…

コチドリの若

県北の海岸に行ったが、満潮をすぎていたので、渡りのシギチは近くではみられなかった。 オオジシギがいた田んぼに、コチドリの若が1羽で採餌していた。 格別変わった田んぼでもないし、環境も年々変わっているが、ここにはいつも何かいる。 干拓地の田んぼ…

アユセミの事情

このところヤマセミの出がいい。 アユの姿が活況を呈しているせいだろう。 だから、もう、獲物はアユばかりになって、アユセミの感動は少し薄らいできた。 まだダイブの決定的瞬間は物にできてはいないが。 ここのポイントでは、最近ハヤブサなど猛禽が出没…

違いがわからぬバーダーのジシギ

なんでもジシギの鑑別には尻の羽が大事だという(尾羽が何枚か)。 だったらいくらでもあるから見てみ。 なにこれじゃだめ?(数えられないか) わたしはバーダーにあるまじきアバウトな人間である。 だから追いかける鳥はかなりミーハーだ。 別に稀種、珍種…

マツムシソウとキアゲハ

ヒゴタイにブルービー狙いで、ヒゴタイ公園に3度足を運んだけれど、出会わずじまい。 そしてヒゴタイももう終わりを告げて、枯れ始めていた。 一番盛りなのはマツムシソウのようだったので、それに来る蝶に狙いを換えた。 マツムシソウは、坊がヅルに行く途…

スッポン基地の決闘

ここの基地は、一応ヤマセミ、カワセミがメインだが、そういつでも見られるわけではない。 何時間もそれだけを待っていると、体も神経も参ってしまう。 だが、そこは七瀬川、無聊を託つ暇はない。 止まり木に止まる鳥達にも事欠かないが、水中にはアユやオイ…

止まり木繁盛記

いくら止まり木を立てたって、気に入ってもらえなければ意味がない。 いくら止まってくれたって、獲物がいなければ意味がない。 止まり木が見えすぎても、見えにくくても困る。 いくら見栄えが良くても、アユ漁などの邪魔になっては傍迷惑だ。 ちゃんと止ま…

七瀬川のカワセミダイブをどう撮るか

カワセミもヤマセミ基地から狙えるように、川の浅い場所に何本かの止まり木が立ててある。 一番近いのは5メートルほどだ。 その手前に水の流れ込む小さな池が作ってあり、一応ダイブを狙えるように、オイカワも入れてある。 だが、ここに飛び込んだのを見た…

ヤマセミ基地本日も絶好調あるいは絶不調

鳥見は健康に良くない。 特に不自然な格好で、長時間座り続ける基地(ハイド)での観察はことさらそうである。 緊張状態が続くのは血圧に悪い。 真夏は熱中症の危険がある。 下肢の血行を妨げるのはエコノミークラス症候群や静脈血栓塞栓症で寿命を縮めてい…

アユセミにモテキ

モテキという言葉がある。 私には経験がないので、云々するのは控えるが、鳥見にもそういう状態があるのではないか。 つまり、一旦望ましい状態になると、その状態が一定期間持続するということとしてだ。 アユセミはこれまでなかなか撮影するのが難しかった…

七瀬川ヤマセミレストラン&水浴場

ヤマセミ撮影には、用途に合わせた止まり木を設置すると良い。 だいたい、天然の木の枝や岩場などがあるが、見通しが悪かったり、暗かったりする。 だから、われわれの基地の前には、ダイブ用、食事用、水浴用、休憩用などの止まり木が、何か所か、勝手知っ…

アユセミは料理のカツカレーや~

アユセミというのは、アユを獲ったヤマセミのこと。 オイカワでもない、カマツカでもない、食べても美味しい清流の女王アユをこそ、片や清流のハンターヤマセミに狩ってもらう。 それこそ、季節感の極致、清涼感の至高、コラボの究極と我らが仲間内の目標と…

ブルービーを訪ねて

別にこれ以上の幸せはいらない。 だから、ブルービーを探すのは、単なる運試し、つまりギャンブルかもしれない。 いやゲームというべきか。 ヒゴタイ公園や県民の森のキャンプ場は時期尚早だった。 最初にブルービーを教えてくれた名人にいうと、県民の森の…

奥庭のウソ

ウソは折れた煙草の吸殻でわかるというのは嘘で、奥庭のウソは見ればわかる。 鳴き声でもわかるが、それは古語のウソ、つまり口笛のような声で鳴くから。 わたしの地元では冬鳥で、春先、桜の花芽を啄んでいるのを見ることが多い。 それで花見ができないこと…

奥庭のメボソムシクイ

亜高山帯のムシクイはメボソムシクイだけだから、1度目にすれば、あとはメボソだとすぐわかる。 夏鳥のようだが、地元で目にするのは越冬地と行き来する旅鳥としてだ。 似たようなムシクイ類はいろいろいるので、なかなか識別は難しい。 奥庭では飽きるほど…

ハチクマ?との遭遇

猛禽は遠くから眺めているしかない。 猛が生活するには、とてつもなく広大な自然とバランスのとれた生態系が必要だ。 そんな場所は近くにないし、たとえ棲んでいても、そうやすやすとは姿を晒すこともない。 だから姿をやむなく見せる渡りの経路にバーダーは…

七瀬川カワセミ誘惑術

数日前に作られた、カワセミのダイブ撮影のための誘導池。 放流したオイカワの数は不思議と減っている割に、なかなかカワセミの食指は動かせないようだった。 若にはまだ手に余るのかもしれないと思っていたら、昨日は7,8センチサイズを捕った。 残念なが…

われは川の子

我が家のこども達は川遊びが好きだった。 わたしが好きで、川遊びぐらいしか連れて行かなかったせいもある。 いい大人になった今でも、川を見ると入りたがる。 うちの近くに、きれいな川がなかったので、七瀬川にも連れてきたことがある。 それで、鳥見を始…

ヤマセミの消夏法

久しぶりにヤマセミに出会った。 去年の増水でなぎ倒されていた川岸の竹林の新竹が伸びて、エサ場の目隠しがなんとか復活したおかげか、ヤマセミの姿を再び目にした仲間が、基地を再建してくれた。 陽が昇ってからのこのこ入ったが、先着の仲間とカワセミと…

奥庭の水場、カヤクグリ

津川雅彦が亡くなった。 かみさんが何をいうのかと思ったら、あんたもあと3年でそんな年やなと。 わたしの人生は彼のように、華麗でも艶福家でもないので、一緒にされては困る。 まだまだせにゃならんことがある。 といっても、ほとんど不具合はあるが。 鳥…

8月の熱い虫

夏場のネタ枯れ時期は、往々にして、涼しいところに行って虫や山野草で凌ごうとする。 ここ当分は亜高山帯の鳥で持てないこともないが、それでも余裕があるわけではない。 そこでもネタになりそうなものは物色したが、やはり初物のクジャクチョウがピカ一だ…

富士山五合目奥庭のホシガラス

ホシガラスはなんとなく剽軽な感じで、ぜひ会いたいと思っていた。 人に懐くというか、舐めてるというか、わりと近くで見られるという。 奥庭の水場でも水浴びにやってくるというから、一石二鳥、三鳥ではないか。 ちょっと話がうますぎる。 それに水場に来…

富士山五合目奥庭のキクイタダキ

避暑に行ってきた。 たった一泊二日の。 後は思い出の避暑気分で過ごせばいい。 標高2000mだから、下界より10~15度涼しいはずだけど、昼間も夜もそこそこ暑かった。 野鳥は亜高山帯の鳥だが、いわばわがフィールドの冬鳥のようなものだ。 あまり多…

戸次アオバ一家巣立ち記念写真メーキング

台風でスケジュールが狂い、出かけるのを延ばして、最近のマイブームのポイントに出かけた。 タイミングよく、居合わせた鳥友のところに、消えていたアオバズクが別の木で揃っているという連絡があり、それに便乗して駆けつけた。 高い場所にヒナと親がうま…