いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の大授搦 ミヤコドリ

大授搦の干潟は、越冬するサギ、カモ、シギチの群れで賑わっていた。 豊かな干潟は生物多様性の宝庫だ。 なんとか人間社会との折り合いがついている希少な生態系というべきか。 地元のそれとは桁が違う広大な干潟には、野鳥の種も数も比べようがない。 群れ…

ミシサザイのシンパシー

目当てのものが出てこないのに同情したのか、横でチョロチョロしているものがいる。 鳥の識別は大体登場の仕方でわかる。 これは場数を踏むのが一番。 ちょっとわたしのリストにはないぞと思ったが、姿を捉えたらすぐわかった。 小さく地味な、でも尾羽を立…

晨浜辺を彷徨えば

こどもの頃憶えた童謡に、千鳥が出てくるものがいくつもあった。 浜で鳥など眺めたことはなかったから、絵本に出てくる千鳥柄の群れのような鳥がいるんだろうという認識しかなかった。 バーダー稼業を始めても、千鳥が浜を群れ飛んでいる鳥の総称だとはすぐ…

今年ゃタシギの当たり年

タシギはユニークであるが見つけにくい。 動いてくれなければ、まず気づかない。 農道を追い立てられて飛び出していくのも、それと思って見なければタシギだと見分けられない。 タシギを知らなくても見えなくても、人は別に困らない。 タシギがいてもいなく…

ウミアイサの瞳が赤い理由

赤い目の鳥(ウミアイサ、ハジロカイツブリなど) なぜなぜ赤い カロチノイド色素(を含んだ餌)食べる それで目が赤い らしい。 黄色の目の鳥(キンクロハジロなど) なぜなぜ黄色い カロチノイド色素とプテリン色素のバランスで それで目が黄色い らしい。…

ベニでもマシコでもないベニマシコ

ベニマシコもオスはユニークだが、メスの方は地味で、一見ホオジロのメスかなと見過ごす。 雑草地のノイバラの蔓がらみから飛び出した鳥の群れを追うと、なんとなく赤っぽい色が見えた。 やっとわたしの動体視力もバーダーとして一人前になったのか知らん。 …

戻って来たベニマシコ

家から2、30分のところにベニマシコが越冬しているということは、バーダーとしては僥倖以外の何物でもない。 こういう場所を見出す鳥見仲間には感謝のほかない。 この場所もここ数年ソーラーパネルなどの環境変化などもあり、飛来を諦めていたが、鳥友が…

雪の上のトラちゃん

金曜日の夜、下界は雨だったが、土曜の午後はポカポカ陽気になったので、例年の鳥が入っているとの鳥友のブログ情報に誘われて奥別府に向かった。 5分走って町外れにかかると、滑り止め着用の表示があったが、車の列に挟まれて後に引けなくなった。 ちょっ…

新春の長洲漁港 ウミアイサ2017

長洲漁港は駅館川の河口のこじんまりとした漁港だ。 正月に行くと大漁旗で晴れがましい漁船の間で、ウミアイサやカワウやカモ類が賑やかに漁をしている。 ウミアイサはカップリングの時期なのか、オスがメスの気を引くようにディスプレーに余念がない。 正月…

もう一度 ノスリの空

ノスリは止まっているだけなら、朴訥としたおじさんである。 それがどうしたと言われるかもしれないが、早く獲物を見つけて飛びかかってよと、内心けしかける。 猛禽ならいい狩り見せてくれ。 出来んのならカッコよく飛んでくれ。 そしたら、新春のKUBATIの…

ノスリの空 チョウゲンボウの空

高崎山の西側にはなだらかなスロープの原野が広がっている。 ほとんどが人工林だし、水場はないし、自動車道や生活道路が貫いているので、野生動物や野鳥にとってもそれほど生息に適した場所ではないらしい。 それでも狭間町の田園地帯になると、ノスリや」…

東与賀の陸と空

東与賀といえば大授搦であるが、干潮の干潟には遠くにツクシガモの姿が目立つくらいである。 ただ、何が入っているかわからないから干潮といえども、覗かぬわけにはいかない。 干潟や堤防に無数のカラスが止まっていた。 堤防を降りて干拓地をなぞると、目当…

佐賀の土産のカチガラス

鳥見を始めた頃、カササギは憧れだった。 カササギを写すためにだけ、佐賀まで出かけたことがある。 なかなかその美しい反射色を写すことはできなかった。 電柱や屋根に入ることが多く、空抜けか逆光がほとんどである。 カササギは人を見るから、カメラを抱…

タゲリが攻めてきた

タゲリヶ原に入ると、遠くで黒雲が湧き上がった。 初めはカラスの群れかと思ったが、時々白いものが見える。 すわ敵軍と大砲を構える間もなく草むらに舞い降りた。 斥候を先頭に、じわじわと遠巻きにしてくる。 舞い上がらせれば、また一つにまとまるかもと…

ドジったっていい、野擦ってくれれば

ノスリの狩りが成功したのを今年はまだ見ていない。 カエルやネズミが少ないんだろうか。 視力が落ちたんだろうか。 それほど年寄りには見えないが。 何でも年のせいにするのはバーダーの気の衰えである。 ハヤブサでも、陸での狩りの成功率は10%に満たな…

雨の中のオシドリ

年末に、何度か上流をオシドリ探索したが、早く姿を消していた。 ドングリが少なかったり、増水で流されたりしたのだろうか。 飛来数も以前より少ないような気がする。 県外では新しいオシドリの名所ができたようだから、越冬場所は決まったものではないらし…

スズメじゃものたりないなんていわせない

豊後大野市の方へ行くとなぜかニュウナイスズメばかりに出会う。 遠目には普通のスズメと同じだが、飛んでるところの一体感に魅せられる。 鳥玉というか鳥雲というか、アトリやムクドリの群れと同じように山際をうねって行く形はただの黒雲だが、一瞬順光で…

ハゼの木の復習

鳥はハゼの実をゆっくりと食べて、まだ半分近く残っている。 ネタを仕込むのには一番確実な場所だ。 日々新しいアイテムが現れる。 ルリビタキもメスはまだだし、オスもその青みを深くしてきている。 いよいよ餌が乏しくなれば、また違う鳥たちもやってくる…

棚ぼたのヤマセミ

天気が回復しそうだったので、ネタ探しに隣県に車を走らせた。 道の駅の駐車場に車を入れて、隣接の河川公園を眺めると、何とヤマセミが漁をしていた。 ちょっと遠かったが、人気はあまり気にしていない風だった。 申し分ないシチュエーションがこんなところ…

今年もいましたカワアイサ

冬にしては遠慮会釈ない雨。 正月のような天気なら遠出しようと考えていたが、どうやら運に見放されてるらしい。 午後からは上がるという予報で、ひとまず出かけて本屋回りで時間を潰す。 大分で目当ての本が手に入ることはまずない。 ネットで買えばいい訳…

新春のホオアカ

ホオジロもホオアカも留鳥だけど、ホオアカは夏鳥のイメージだ。 だからホオジロと思って写したら、違っていたのでびっくりした。 ホオアカだったので、怪訝に思いながら、ネタのお年玉をありがたくいただいた。 なんとなくいい色のバックで、われながら一皮…

上人ヶ浜の初鳥

今年初めて上人ヶ浜で出会ったのは。クロサギとウミアイサの小群だった。 同じ魚を狙っているのだが、ライフスタイルはかなり違うものだ。 別に争う気配はないから、うまく棲み分けてきたのだろう。 人間は遠慮会釈なく、その生息域を侵害し続けているが。 …

タシギの田 タゲリの田

人は田んぼを根っからの自然のように思い込んでいる。 それはまるっきり違う。 人の、人による、人のための疑似自然である。 鳥にとって、そんなことはどうでもいいだろう。 ソラーパネルよりはよほどマシだし。 自然は、人にとっては、克服し、利用し、荒廃…

三が日はミサゴ日和

今年はミサゴの当たり年。 ただ天気に恵まれただけかな。 少しは腕もあるけど、やはり運もある。 年末ジャンボは買わなかったけれど。 そろそろ。 ミサゴで占ってみました。

明けましても鳥見

暮れましても鳥見 鳥見、鳥見の明け暮れで、 今年も行きます。帰ります。 日本列島鳥見行。 鳥の行く先どこまでも。