いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2013-01-01から1年間の記事一覧

タイのオニクロバンケンモドキ

名前からして何のことかわからないが、タイの低山地の森に多いわりとポピュラーなカッコウ科の鳥。 バンケンはホトトギスのことで、オニはバンケンモドキのなかでは一番大きいという意味。 あまり警戒心は強くなくて、道ばたのブッシュの中でゴソゴソ蠢いて…

紅葉に嵐のたとえもあるさ

庭の楓もこのところの冷え込みでやっと紅葉した。 マンサクやトサミズキ、アメリカハナミズキ、カキの葉も色づいた。 ケヤキやソロも黄色く色づいて満艦飾の秋酣になった。 ここになにか来てくれないかと構えてみるが、ヤマガラだってなかなかいいところには…

柿の実や鳥の取り分二つ三つ

今年は柿の当たり年らしい。 どこももぎ手がないのか、たわわに実ったままで放ったらかされている。 鳥だって食べ切らないだろうし、熟して萎びていくものも多い。 カラスさえ見向きもしないとは。 冬までもてば違うのだろうが。 こっちはネタがなくなったの…

キジ立ちぬ

キーンとした朝の空気は、紅い鳥を待つ緊張感を高めてくれる。 ホオジロやアトリが声もなく様子をうかがいに来る。 最初に聞こえたのはキジの声だった。 耳がまだ気圧に慣れなくて、高い音は聞こえないのかもしれない。 薄く霜の降りた草地をオスのキジが通…

ホオジロを立てる

霜が降りて穂花になったセイタカアワダチソウの天辺にホオジロがきた。 ホオジロだってベニマシコだって鳴き声は似たようなものだし、遠くじゃどっちかわからない。 ホオジロはいつもスルーで、かっこいいところ撮ってなかったしなあ。 霜に降りて抜けのいい…

寒い朝

ベニマシコポイントは標高4,5百メートルはあるだろうか、その上雲一つない快晴で放射冷却のため草木は霜で真っ白になっている。 日が昇ると霜が融け出し、水滴の反射と水蒸気の陽炎で勝負にならない。 しんとした中によくみるともうガビチョウが鳴きもせ…

紅い幸せ

去年は肩すかしをくらい、先週情報をもらったベニマシコに会うべく6時にポイントに向かう。 我が家から20分の距離にベニマシコがいる幸せ。 高度を上げていくとしんしんと気温が下がる。 道を東に切ると前方に赤い尾を曵いた大きな星らしきものが見えた。…

寄藻川河口新浜干潟の鳥景色

この干潟はバーダーにとって、県北有数のチェックポイントだ。 渡りのシーズンには様々な珍鳥、迷鳥が入る。 それらを見つけるのはちょっとしたコツがいる。 遠くから見れば鳥はみんなただの影だ。 それにふだんと違うちょっとした違和感を感じるかどうかが…

宇佐海岸のハマシギ冬羽

いまさらハマシギではあるが、たくさんいるようでこれが少しずつ数を減らしているらしい。 繁殖地であるアラスカ北部の開発や気候変化によるらしい。 昔から馴染んでいたわけではないが、耳にした童謡からか懐かしい感じが込み上げてくる。 群れ飛ぶ姿もいか…

賀来川の水は絶えずして

賀来川は鳥見を始めてカワセミ狙いで出かけた最初のポイントなので思い入れがある。 そのころデジスコで撮ったカワセミはベターッとしてかろうじてカワセミとわかるくらいの代物だけど、いまでもそのときの感激は忘れられない。 ただそのときから、元をかけ…

賀来川の秋

七瀬川のポイントが堤防工事で入れない。 県民の森も昼間は動きがなくて、すごすご引き上げる途中、賀来川沿いを上るとセキレイが勢揃いで採餌タイムだった。 もう飛ぶものだったら何だっていいと、車を寄せてカメラを向けてみた。 賀来川もどんどん三面張り…

宇佐干拓のタゲリ

東与賀の干拓地で今年初のタゲリは撮ったけれど、昨日初めて宇佐の田んぼでも出会うことができた。 毎年何回もタゲリは撮るけれど、なかなかこれといったショットはものにできずにいる。 一遍撮ったらもういいという人もいるけれど、わたしはなんとかタゲリ…

イチモンジセセリのラブコール

キャノンの100mmマクロの中古を手に入れたので早速イチモンジセセリを撮ってみた。 中望遠マクロというのは近づかなくて撮れるけど、被写界深度が浅いからそのぶん全体像は掴みにくい。 ゲージツ写真を撮らねばいかん。 ストーカーが撮るように撮ってもダメ…

ホワイカーケン野生動物保護区のサンジャク

タイ北部にはトゥンヤイ・ナレースアン野生動物保護区と隣接して、共に世界遺産自然部門に登録されているホアイカーケン野生動物保護区があります。 厳重にレンジャーによって管理され、一般人の立ち入りは禁止されていますが、管理事務所の周りは観察ゾーン…

カオヤイのキバラタイヨウチョウ

タイ全土にいて最もポピュラーなタイヨウチョウがキバラタイヨウチョウだ。 前に撮ったときは感激したが、赤いのを撮ると興味は半減する。 それでも撮るときは分かって撮っているわけでもないので、なかなか手こずるけれど、彩りはほかのタイヨウチョウに見…

カオヤイのムナグロタイヨウチョウ2 若?

前にカオヤイ山頂のムナグロタイヨウチョウのほぼ成鳥を上げたが、これは中腹のビジターセンター近くのキャンプ場で撮ったもの。 木の茂みの中をチョコマカせわしなく飛び交っていて、ほとんど何を撮っているのか見分けがつかない。 ガイドの言葉も聞き取れ…

クロツラヘラサギのいる干潟

クロツラヘラサギは朝鮮半島北西部から中国東北部の限られた地域で繁殖し、大部分が台湾七股の河口で越冬する渡り鳥で、生息地の環境悪化などで次第にその数を減らし、いまやパンダよりも少なく1000羽にも満たない絶滅危惧種です。 日本で越冬する数が増…

さよならだけがバーダーだ

こちらではノビタキは旅鳥である。 週末バーダーには通りすがりの鳥との出会いは難問である。 それでも不思議と限られたポイントにあらわれ、ときには数日居座ることもあるので、見分ける目さえ鍛えておけば容易いことなのかも知れない。 それにノビタキはわ…

とかくタゲリは群れたがる

クロツラヘラサギが飛んで行って、大授搦の堤防の上から反対側の干拓地の田んぼを眺めるとタゲリの群れが飛んでいるのが見えました。 後を追いましたがなかなか見つかりません。 去年も見た空港の方まで行ってやっと数十羽のむれに出会いました。 やはり逆光…

とかくチドリは群れたがる

ハマシギの群舞を見るのが好きだ。 旅鳥が隊列を組んで渡るのを見るのが好きだ。 鳥が群れる心理は詳しくは知らないが、個別にいて捕食者に狙われるよりも、群れている方が弱者を犠牲にして助かる確率が増すからという説もある。 身勝手だというなら人間はど…

ダイシャクシギのシルエット

大授搦は南に開いているので、干潟は昼間はほぼ逆光だ。 海面の反射も合せて、遠くにいると黒い影にしかならない。 鳥がバーダーを避けて光を背にしてるわけでもないだろうが、ここでの撮影にはタイミングを計ることが大切だと教えてくれる。 遅れてきたバー…

大授搦に戻るダイシャクシギetc.

満潮時どこかへ消えていたダイシャクシギの群れが、潮が引き始めると早々に、何処からともなく現れます。 群れ飛ぶ姿は遠くからでも優雅です。 羽の裏が白いのがダイシャクシギ、褐色の模様がホウロクシギ。 向こうの白いのはウミネコかな。黒いのは旗印。 …

大授搦の紅葉狩り、あるいは学習しないバーダー

大授搦にいくのはもう何回目だろう。4、5回とはいわんだろう。 連休初日、2日目が雨で鳥ネタが仕込めず、干潟で一攫千金を夢見て満潮時を確かめて出かけた。 天気も潮加減もよく、シチメンソウも見頃で、クロツラヘラサギも入っているということだったが…

セキレイを撮る 故にバーダーあり

セキレイは日本人にとっては大恩人(鳥)だという。 日本の始祖イザナギ、イザナミに子作りの方法、つまり合交の術を教えたんだとか。 セキレイは英語でwag-tailつまり尻尾を振る鳥だけど、それでその方法を会得したとはとても思えない。 セキレイがどうやっ…

カオヤイにもセッカ

雪下などという日本名にふさわしくないが、地球上に広く分布しているらしい。 小さく愛らしい鳥だし、せっかくカオヤイで撮ったものだから、ネタにしなければもったいない。 どこかタイらしいところがないかとさがしたけれど、どこにいたってセッカはセッカ…

ユーアーマイサンシャイン カオヤイのムナグロタイヨウチョウ

先日の鳥見会で出会ったバーダーさんも、南米のハチドリには死ぬまでに一度は出会いたいなあといっていた。 わたしもハチドリは憧れだが、タイヨウチョウも同じ仲間だと思ってタイではぜひ撮りたいものだと思っていた。 去年そのつもりでカオヤイの山頂に連…

雨後のヤマセミ

先週は雨が降り続いて週末の川は増水し、川辺や中洲にしつらえた止まり木も水没してるのか流されたのか見当たらなかった。 秋晴れとなった日曜には、腹をすかした鳥達が現れるはずと、日の出前に基地に入ったらもう下流の方で鳴き声が聞こえていた。 明るく…

カオヤイのキタカササギサイチョウ

サイチョウ亜科に分類される鳥は世界に52種、そのうちアジアに31種が分布し、タイには13種が生息しているといわれています。 去年カオヤイを訪れてサイチョウがねぐらへ帰る前に集結するポイントを見ましたが、群れで空を飛んで来る姿はそれは壮観で、…

おらぁ立ち木だ ミゾゴイ

2週間あまり前にミゾゴイの話が出てたが、希少な上、あまり人前にも姿を現さないということで、週末バーダーのわたしには縁のないものと聞き流していた。 ところがまだいるらしいよと仲間から連絡があり、朝の一番仕込み(ネタの)を終えて早速出かけた。 …

ハタオリドリ

タイの田園地帯を走るとあちこちで道路端の立ち木やクリーク沿いの灌木にぶら下がった逆さ徳利みたいな鳥の巣が目に付く。 観光客相手の土産物屋にもインテリアとして売られていたりする。 あれはキムネコウジャクの巣で、オスがメスにプレゼントして気に入…