朝の林道の樹間を抜いて「ピュロロロローッ」のビブラートが遠くから聞こえていた。 薄暗い観察小屋に落ち着き、その声の近づくのを今か今かと息を凝らして待ち続ける。 観察窓の後方から聞こえていた声が時計回りに近づいて、やがて途切れたときにベテラン…
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